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〇〇を食べたらいい、は過栄養のリスクあり
前回、飢餓状態が当たり前であった頃に作られた人間の機能は、飽食の時代と言われる現在に至ってもあまり変化していないというお話をさせていただきました。栄養不足に対応する機能に比べて、過栄養に対する機能は貧弱というものです。従って、「〇〇を食べよう」というサジェスチョンを素直に受け取ってパクパク食べると過栄養になり、狙ったものとは別の問題が生じかねません。
困るのはビタミン、ミネラル
特に厄介なのはビタミンやミネラルの不足です。昔は栄養失調と言えば三大栄養素やカロリーが不足している状態を指しましたが、現在ではそうした症例は減少し、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素が不足する「新型栄養失調」が主流になっています。
この状態で、例えばビタミンB群を補おうと豚肉を意識して食べると、オーバーカロリー、オーバー脂質になりかねません。ビタミンCを補給しようとして果物を食べたら、やはりオーバーカロリー、オーバー糖質、ときりがありません。
食事管理かサプリメントか
結局、こうした問題を解決するにはそれなりに頑張って食事管理をするか、サプリメントを使うか、という選択になるだろうと思います。
カロリーと三大栄養素の摂取量を意識できれば、有効な食事管理が可能になります。慣れれば誰でもできることですが、慣れるまでは大変ですし、そうそう毎回は満足度の高い食事をとることができない場合もあるでしょう。
一方、サプリメントは手軽に微量栄養素を補給することができますが、肝臓に負担がかかるとか、実は栄養素が十分でないとか、さまざまな説が広まっていて不安を感じる方も多くいらっしゃいます。
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