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身体が酸性になるという大嘘
酸性食品を食べると身体が酸性になって健康に悪い。アルカリ性食品を摂って弱アルカリ性を保とう…。一昔前にはさかんにこんなことが言われていました。その後、そんなのは大嘘という啓発が始まって誤解が解かれつつありますが、実際のところはまだまだのようです。
身体のpHバランス、といった場合には基本的に血液の水素イオン濃度のことを指します。健康体のpHはおよそ7.35~7.45のほぼ中性(7.0が本当の中性)。たった0.1の極めて狭い範囲に固定されていて、この範囲を超えてしまうと重大な健康被害がもたらされます。つまり、身体が酸性になってもアルカリ性になっても、即入院!なのです。
酸性食品、アルカリ性食品の大嘘
このように、身体(血液)のpHは固定されていて動かないので、酸性になる食べ物やアルカリ性になる食べ物などは存在しません。酸性食品、アルカリ性食品という区分自体はありますが、それは、その食品が消化されて残るミネラルの種類によって分類されるものであって、血液のpHには関与しません。要するに、肉ばかり食べている人もベジタリアンも身体のpHは変わらない、ということです。
腸内環境は酸性が正常
さて、腸内のお話。身体(血液)のpHは固定ですが、腸内pHは善玉菌と悪玉菌のバランスで変化します。善玉菌が食べるのは野菜などに含まれる食物繊維やオリゴ糖で、これらは分解されて「酸性」になります。一方の悪玉菌のエサになるのは動物性たんぱく質などで、こちらは分解されて「アルカリ性」になります。つまり、善玉菌優位=酸性、悪玉菌優位=アルカリ性ということなので、腸内のpHは健康状態に直結しているといえます。酸性食品の代表格であるお肉を食べると腸内はアルカリ性に傾くのですから、一般のイメージとは真逆ですね。
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